子宮頸がん

⑧【子宮頸がん】 広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)の入院

子宮頸がんの2回目の手術に向けてついに入院当日になりました。

私自身は子宮頸がんの手術を、広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)ですることになりました。

広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)について、私は全く知りませんでした。

婦人科のT先生がわたしの年齢強い挙児希望(未婚ですが)を鑑みて、提案してくださいました。

もちろん病院自体が広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)を実施している病院かつ、病状が手術対象であったことも大きいと思います。

ですがその人の状況によっては、広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)が最良の選択ではない可能性もあります。

【広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)を選択】人によっては最良の選択でない場合も……

私は広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)での子宮頸がんの手術を選択しました。

ですが広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)にもメリット・デメリットは存在します。

【メリット】

妊孕性を残せる

いうまでもなく最大のメリット。

ただし、子宮頸部を大きく切り膣とつなぐため仮に妊娠できてもリスクがあります。

  • 妊娠のために生殖医療が必要なケースも多い
  • 流産・早産のリスクあり
  • 妊娠中も状況によっては妊娠中期~出産まで長期入院になることも
  • 広汎子宮頸部摘出術の妊婦を受け入れてくれる病院が少ない

将来妊娠を希望する早期子宮頸癌の患者さんに対して,病変のある子宮頸部だけを摘出して,妊娠に必要な子宮体部を温存する広汎子宮頸部摘出術は,脈管侵襲を伴うⅠA期から腫瘍径が2cm以下のⅠB1期で,挙児を強く希望する症例に適応され,再発率は従来の子宮全摘術とほぼ同様とされています。この術式により将来妊娠する可能性は残りますが,妊娠率は18%程度で,妊娠には生殖補助医療を必要とすることもめずらしくありません。また,妊娠が成立しても,胎児を支える子宮頸部が短縮しているので流・早産率も高くなります。

日本医事新報社/妊娠中ないし挙児希望のある女性の子宮頸癌への対応

上記の記事は2014年の記事です。

T先生にも広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)後の妊娠率に聞いてみましたがはっきりとした数字はわからないようでした。

というのも、この広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)をした方には『独身の方』や『今すぐに妊娠は考えていない方』も含みます。

手術後、妊活に取り組んでいるかはわかりません。

そのため実数がわからないのです。

広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)をした方の妊活についても拝見しましたが

  • 自然妊娠された方
  • 不妊治療をして妊娠された方
  • 妊活をしたが授かっていない方

のように多様でした。

妊娠出産にかんしてはご夫婦の生活が関係する部分も大いにあり得ます。

広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)が原因かもはっきりとはわからないのです。

メリットは妊孕性が残ることです。

ですがいろんな意味でハイリスクであることも、受け入れなくてはなりません。

【デメリット】

全摘に比べ、再発リスクはある

子宮を全摘した場合、当然ながら子宮頸がんの再発の可能性はなくなります。

広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)で子宮を残すことは、子宮頸がんの再発リスクはゼロではないということ。

そのあたりを容認できるか?も検討しておく必要があります。

どの術式を選択するかは、その人の価値観によって異なる

広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)はベストアンサーではない方もいると思います。

特に

  • 広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)後は妊娠した場合も様々なリスクがあること
  • 再発するリスクもゼロではないこと

この辺りは非常にネックになります。

それぞれの術式のメリット、デメリットを踏まえて決める必要があります。

不明点があれば、どんどん医師に質問して、後悔のない選択ができるようにしたほうがいいと思います。

また家族としっかり相談するのも大事だと思いました。

私の場合は『ハイリスク妊婦になろうが、再発リスクが多少あろうが妊孕性を残したい』という価値観だったので広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)一択でした。

ですがこういうタイプの方ばかりではないと思います。

術後、自分の人生を生きるのは自分です。

だから後悔しない選択ができる事が一番です。

⑨センチネルリンパ節生検子宮頸がんの治療のため広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)をすべく入院することになった。手術に向けて入院した日に行う最後の検診、センチネルリンパ節生検を行う。センチネルリンパ節生検の驚きの検査方法を紹介。久山輝見子の子宮頸がんの闘病記第9話。...
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