私の乳がんが発覚したのは「乳がん検診」……ではなく。
右の乳首と乳輪のあたりにかゆみがありました。
皮膚が少しただれているように見えました。
オロナインを塗って様子を見ましたが、ただれは引きませんでした。
2020年8月に自宅近くの皮膚科にいきました。
皮膚科で処方された薬を塗って1週間。
1週間後、患部を見せても皮膚科の先生は浮かない顔。
この段階で皮膚科の先生的には「もしや」と思っていたのかも?
メスで乳輪の皮膚を数ミリ切開し組織診をすることになりました。
乳がんの確定診断をするには、「細胞診」、「組織診」と呼ばれる診断方法があります。「組織診」には、「針生検(CNB)」、「マンモトーム生検」、「外科的生検」の3つの検査があります。
私は組織診の外科的生検で検査しました。
部分麻酔をしたため、痛みはほぼなし。
1~2針縫いました。
【呼び出し】組織診をした皮膚科から連絡【嫌な予感しかしない】
組織診をして、1週間ほどしたある朝。
私の携帯に着信がありました。
……もう嫌な予感しかしない。
電話で多くを語らず。
『できるだけ早く』というという言葉。
私は在宅で仕事をしている。
だから皮膚科からの急な呼び出しでも対応ができました。
私はすぐに皮膚科に向かいます。
もう完全に嫌な予感しかしない。
【皮膚科での診断】この私が乳がん?【パジェット病】
呼び出されるまま、皮膚科に向かいました。
皮膚科の先生は慎重に説明を始めます。
先生はメモ紙を渡します。
そのメモ紙には『パジェット病』ときれいな字で書かれていました。
乳首の様子がおかしいと感じた私は、ネットで『乳首 かゆみ』や『乳首 出血』で検索していました。
その中で出てきた病気の1つがこのパジェット病でした。
乳がんの中でもパジェット病の罹患率は約0.5%。
乳がん界(?)の中では希少な部類。
そしてパジェット病は60歳以上の高齢者の罹患者が多いとされる病気。
私は36歳。
アラフォーですが『高齢』とはいえません。
でもまさか「まさか自分がそうかも…」とは思っていませんでした
頭の中はフリーズ。
実は『がん』に罹患するのは、今回の『乳がん』が初めてではありません。
2016年、32歳の時に子宮頸がんの手術を経験しています。
【36歳】人生2度目のがんに罹患した……
子宮頸がんと乳がん(パジェット病)
両方とも「がん」
その病院であれば私の子宮頸がんの治療記録もあります。
仮に別の病院に転院になっても、紹介状を書いてもらえるはず。
皮膚科に紹介状を書いてもらった紹介状を携えて、私は子宮頸がんでお世話になっている病院に翌日乗り込むことにしたのでした。
そのころは、『乳がん』はどの科の管轄になるかすらよくわからなかったです。
Q.乳がん検診は何科で受けるの?
乳がんは女性特有の病気のため、検診も婦人科で受けるものと思っている人が多いようですが、マンモグラフィや超音波検査機器を備えた乳腺外科や外科で受診を。乳がんを疑われた場合の精密検査や治療の相談もできます。