地元の皮膚科での検査で「乳がんの可能性」ありと診断。
子宮頸がんでお世話になっている大阪市内のとある私立病院の婦人科へ行きました。
(ちなみに子宮頸がんの手術後は3か月に1回、術後検診に通院しています)
急な来院のため、予約は取れず。
それでも「こういう時は早く病院にいったほうがいい」という己のカンを信じ、アサイチで病院に行き、順番を待つことに。
順番を待つ間、ここぞとばかりにkindleで読書をしました。
本を3冊読んだところで順番が来ました。
子宮頸がんの時にお世話になったT先生に相談する
婦人科のT先生は4年半前、子宮頸がんの手術でお世話になった先生(男性)です。
子宮頸がんの発覚で、取り乱す私に丁寧に説明をしてくださったT先生。
T先生指導の下、病院や看護師さんの力を借り入院・手術・その後の検診を乗り越えてきました。
Q.乳がん検診は何科で受けるの?
乳がんは女性特有の病気のため、検診も婦人科で受けるものと思っている人が多いようですが、マンモグラフィや超音波検査機器を備えた乳腺外科や外科で受診を。乳がんを疑われた場合の精密検査や治療の相談もできます。引用元:乳がんは何科でうけるの?
訪ねる科を間違えていました……が、いつも子宮頸がんの経過観察をしてくれているT先生に乳がんになったことを相談でき、気分がすこし落ち着きました。
安心してくださいね!
T先生にお礼を言って、乳腺外科に移動します。
乳がんの治療は乳腺外科で!乳腺外科の先生と初対面
乳腺外科のS先生(男性)はにこやかな男性の先生でした。
既に申し送り済み。
婦人科でお世話になっているT先生の紹介という安心感。
S先生に私のただれて変形している患部を確認するS先生。
現在の自分の状況を今一度S先生に伝える。
病状を記録するための写真を数枚撮影する。
そのあと検診用のベットに寝転んで、エコーで乳房を診てもらう。
エコーに映る影にいちいち反応する私。
などと乳がん患者と医師とは思えぬ軽快なノリで、先生と一緒にエコーで腫瘍探し。
S先生も明るく応じて下さり、検診は楽しく進行。
エコー後、改めて乳がんと診断されました。
S先生はそのあとも、パジェット病の写真や資料を見せてくれました。
簡単に言うとパジェトイド癌は「一見パジェット病に見えるけど、浸潤している乳がん」
パジェット病はおっしゃるようにほとんどが乳輪皮膚に限局した癌であり予後は良好ですが、パジェトイドは乳房内のがんが乳輪乳頭まで浸潤してパジェット病のような皮膚症状を起こしたものですから進行しています。
じゃあ、浸潤がんと非浸潤がんの違いはというと……。
「浸潤性乳がんと非浸潤性乳がんではどういう違いがあるのでしょうか」
「非浸潤癌」は「乳管内に癌が留まっている状態」です。
そこから「癌細胞が浸潤能を獲得する」と「乳管から外へ浸潤」し始めます。
つまり「非浸潤癌」は「浸潤癌」の前身なのです。
今の見立てでは、パジェット病(非浸潤がん)の可能性が高そうだ、とのこと。
だけど手術をして、取った部位を検査してみないと最終的には分かりません。
この時点で『乳がん(パジェット病?)で手術する』ことが確定しました。
実は今日病院に来た時点で「もはや手術は避けられまい」と覚悟をしていました。
S先生の説明からも「基本的に摘出手術をすれば、大丈夫。転移などもなさそう」ということが伝わりました。
MRIとマンモグラフィーに今から行く気満々な私。
ですが問診で、あることが原因でMRIなどの検査は『後日』になりました。
なぜなら……皮膚科で乳がん(パジェット病)と診断されると思っていなかったため夫と普通に『妊活(タイミング法)』をしていた私。
結局「妊娠の可能性はゼロではない」ということで、生理予定日後に仕切りなおすことに。
妊娠初期の被爆による流産や胎児奇形のおそれが出てくる線量は100mGy以上ですから、妊娠中に何十回もマンモグラフィを撮影するというあり得ない状況で、ようやく影響が出てくるかもしれないというレベルです。心配はありません。ただし、他の多くの施設でもそうだとは思いますが、不必要な被爆は避けたほうがよいですので、当院でも乳がん検診においては、妊娠が判明している方に対してのマンモグラフィ検査は行わないことにしております。
「妊娠の可能性あり」の場合は、マンモグラフィは見送りになります。
【私の体のこと】3年前に子宮頸がんで手術をしている身体の現状
私の体のことを少し説明しておきますね。
乳がん発覚4年前。
2016年子宮頸がんの手術のとき。
1B1期と診断された私は、本来であれば子宮全摘の対象でした。
その時にかかった病院が、たまたま広汎子宮頸部摘出術(トラケレクトミー)という手術に対応していたんです。
この手術は、1B1期までの子宮頸がん患者の子宮を温存する手術です。
この手術のおかげで子宮を温存することができました。
手術後も抗がん剤等の追加治療なし経過観察になりました。
婦人科のT先生はその時の主治医。
当時は別の私立病院にいて、私の手術や経過観察をしてくださっている。
手術後、T先生が現在の病院に移るタイミングで、私もこの病院に転院しました。
子宮頸がんに罹患しながら、手術を乗り越えせっかく温存できた子宮と妊孕性である。
乳がんの手術後、抗がん剤・ホルモン療法をする場合だって考えられる。
私は今年36歳。
例えばホルモン治療の場合、一般的には5年間継続する。
ホルモン治療中は妊活はしてはいけない。
ホルモン治療を終了しても、半年ほどは避妊をしなければならない。
そのころには年齢は40代に突入していることになる。
40代でも妊娠・出産している人はもちろんいる。
だけど36歳の今より、妊娠自体のリスクが高まることは想像できる。
だけどもはや「乳がんの手術をしない」という選択肢はない……。
なぜなら乳がんの手術をしてみないと、その後の治療が決まらないからである。
その後の治療が決まらなければ、子どもを作ることに関しても何も進めない。
先に進むためには乳がんの手術をするしかなく。
今後についても、手術結果をみてみないとわからない。
病院の帰り、
こんな時は!!
さけとろ美味しい。
そう、たとえ乳がんになっても。
以降、通院のたびに磯丸水産で海鮮丼を食べることが楽しみとなりました。
通院に楽しみを見出すことも、病気治療には重要です。笑
通院はただでさえ、気が乗らないですよね。
帰りにランチしたりカフェにいくなど、小さい楽しみを作っておくといいですよ。
私は通院の時は、磯丸水産で海鮮丼(680~880円程度)を食べることに決めていました!