乳がん闘病記

⑧【乳がん】再建するか否か。それが問題だ

形成外科の先生に再建について詳細について話を伺った。

そして夫とも再建について相談をした。

……実は、再建について迷っている。

迷っているのはこの2つ

・広背筋を使った自家組織再建
or
・再建しない

実は当初、最有力候補だったインプラント「5年~10年後入れなおしが必要」と「リコールの件」があったので、今回は除外とした。

広背筋を使った自家組織再建の場合、気になるのが術後の後遺症。

先生の話では「半年程で他の筋肉が無くなった筋肉をフォローするため、不自然さは無くなる」とのことである。

とはいえ

  • どのくらいまで回復するのか?
  • 生活や仕事への支障はないのか?
  • 実際はどうなのか?

……不安は尽きない。

形成の先生との面談後、改めて乳腺外科のS先生のもとへ。

私
形成の先生に、再建の話を聞いてきたんですが、広背筋を使った自家組織再建にしようか、もしくは再建しないかで迷っているんですよね……。

自分としては広背筋を使った自家組織再建がやや優勢。

再建に挑戦したい気持ちもある。

だけど夫の

夫
再建しなくてもいい。一番身体のダメージの少ないのがいい

という意見も真っ当である。

胸も切って、そのうえ悪くない背中も傷を作る。

「胸のためにそこまでして……」という思いがないわけではない。

私の場合、胸なんてそうそうさらすことはないだろうし。

乳腺外科の先生に相談してみた結果

そんな迷いの気持ちをS先生に伝えたところ、S先生からこんな言葉が。

S先生
S先生
じゃあ、一回旦那さんに来てもらったら?
僕からも病気について説明しておきたいし……。
形成の先生からも説明してもらって、納得できるまで検討してみて大丈夫ですよ
私
え!?夫ですか?
S先生
S先生
旦那さんも不安に感じているんじゃないの?
僕からも説明したほうがいいと思う

私、ぽかーん。

私
ええっと、1人でも大丈夫ですよ?自分の体のことだし。先生から聞いたことも全部報告していますし
S先生
S先生
病気のことはご家族も知ったうえで向き合ったほうがいいと思います。
それに、あなたは病気に対して前向きすぎるから、ちょっと不安というか……いろいろ勇み足な気がしてね
私
ええ!?そうですかね……?

私はさっさと手術(やるなら再建も)して普段の生活にいかに早く戻るか、に注力してきた。

そうすることで、余計なことを考えないようにしてきた。

過去の子宮頸がんのときの嘆き悲しみ、闇落ちした経験を生かし、ドライに進めてきた。

私
どうせ手術して、摘出した部分を調べないと先のことは分からない。今悩んでも仕方ない。今はやるべきことをやる

そんな思いが私を突き動かしていた。

終始こんなテンションで病院に通っていた。

だからここまで家族に状況は報告していたものの「病院に付き添ってもらう」ことはしていなかった。

「がんも2回目だし、自分一人でできるだろう」という、変な過信があったのだ。

私も含め、乳がん患者はがん告知後の精神状態で「再建」について判断している。

人によっては

  • 自暴自棄になったり
  • 思いつめてしまったり
  • 家族の意向に沿って決断し後悔……

することだってあり得る。

術後の身体と付き合っていくのは自分。

その自分と付き合っていくのは家族なのだ。

患者自身が再建をしたこと(しなかったこと)を後悔して鬱々としているなら、本人も辛いが家族だってつらいのである。

傷や痛み、メンテの手間に納得感。

どれもやってみないとわからない。

乳がんになった時点で、すでに家族を巻き込んでいるのだ。

ならば、自分も腹を括らねばならない。

全力の説明責任があり、その一つが「家族に病院にきてもらうこと」なのだ。

私
分かりました。では次回は夫と一緒に来院しますね

そういって私は病院を後にした。

⑨夫に病院に来てもらって本当によかったという話乳がんの全摘手術とともに乳房再建をするか、迷いがあった。乳腺外科医のアドバイスに従い、改めて夫と二人で病院に行き、乳腺外科・形成外科から病状や再建の説明を聞く。医師の話を聞き、再建について夫婦で決定をする。久山輝見子の乳がんの闘病記第9話。...
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