形成外科の先生に再建について詳細について話を伺った。
そして夫とも再建について相談をした。
……実は、再建について迷っている。

迷っているのはこの2つ
実は当初、最有力候補だったインプラントは「5年~10年後入れなおしが必要」と「リコールの件」があったので、今回は除外とした。
広背筋を使った自家組織再建の場合、気になるのが術後の後遺症。
先生の話では「半年程で他の筋肉が無くなった筋肉をフォローするため、不自然さは無くなる」とのことである。
とはいえ
- どのくらいまで回復するのか?
- 生活や仕事への支障はないのか?
- 実際はどうなのか?
……不安は尽きない。
形成の先生との面談後、改めて乳腺外科のS先生のもとへ。
自分としては広背筋を使った自家組織再建がやや優勢。
再建に挑戦したい気持ちもある。
だけど夫の
という意見も真っ当である。
胸も切って、そのうえ悪くない背中も傷を作る。
「胸のためにそこまでして……」という思いがないわけではない。
私の場合、胸なんてそうそうさらすことはないだろうし。
乳腺外科の先生に相談してみた結果

そんな迷いの気持ちをS先生に伝えたところ、S先生からこんな言葉が。
僕からも病気について説明しておきたいし……。
形成の先生からも説明してもらって、納得できるまで検討してみて大丈夫ですよ
僕からも説明したほうがいいと思う
私、ぽかーん。
それに、あなたは病気に対して前向きすぎるから、ちょっと不安というか……いろいろ勇み足な気がしてね
私はさっさと手術(やるなら再建も)して普段の生活にいかに早く戻るか、に注力してきた。
そうすることで、余計なことを考えないようにしてきた。
過去の子宮頸がんのときの嘆き悲しみ、闇落ちした経験を生かし、ドライに進めてきた。
そんな思いが私を突き動かしていた。
終始こんなテンションで病院に通っていた。
だからここまで家族に状況は報告していたものの「病院に付き添ってもらう」ことはしていなかった。
「がんも2回目だし、自分一人でできるだろう」という、変な過信があったのだ。
私も含め、乳がん患者はがん告知後の精神状態で「再建」について判断している。
人によっては
- 自暴自棄になったり
- 思いつめてしまったり
- 家族の意向に沿って決断し後悔……
することだってあり得る。
術後の身体と付き合っていくのは自分。
その自分と付き合っていくのは家族なのだ。

患者自身が再建をしたこと(しなかったこと)を後悔して鬱々としているなら、本人も辛いが家族だってつらいのである。
傷や痛み、メンテの手間に納得感。
どれもやってみないとわからない。
乳がんになった時点で、すでに家族を巻き込んでいるのだ。
ならば、自分も腹を括らねばならない。
全力の説明責任があり、その一つが「家族に病院にきてもらうこと」なのだ。
そういって私は病院を後にした。
