乳がん闘病記

⑩【乳がんの手術に向けて】入院日までの過ごし方

乳がんの再建手術の術式を悩んだ結果、自家組織再建の広背筋皮弁法で再建することに決定しました。

再建の方法が決まったことで、いよいよ入院日・手術日を決めることができます。

再建手術は、乳房の摘出と同時に行う「一次再建」と、乳房の摘出後に行う「二次再建」があります。

私は乳房の摘出と同時に行う「一次再建」

まず乳腺外科の先生が、乳房を切除。

そのあと形成外科にバトンタッチして、乳房再建。

乳房切除に2時間程度、広背筋皮弁法での再建手術が6~8時間程度かかる大きな手術。

乳腺外科と形成外科。

2科にまたがる長時間の手術になる。

再建の有無(と術式)を決めないと入院日が決められないのは、そういう事情があったのでした。

S先生
S先生
じゃあ、最短でこの日いけるけど大丈夫?

先生が提案してくれた入院日は、なんと10日後でした……!

あまりの速さにびっくりしましたが、早く手術できるのはありがたいこと。

提案頂いた日でお願いすることにしました。

【入院日決定】家族や仕事先への報告【気が重い】


さて、ココからが怒涛です。

まずは、私の家族・夫の家族(義両親)に入院と手術日を報告しました。

私の両親には「乳がんの疑いあり」の段階から逐一報告していた。

30代で2度もがんにかかってしまい、そのたびに心配を掛け倒している。

年老いた70代~60代後半の両親は持病もなく、健康だというのに……。

夫の両親や、夫の兄弟の一家にも同じく心配をかけてしまい本当に心苦しい。

続いて取引先の方に連絡をしました。

仕事にも穴をあける結果になってしまいました。

取引先
取引先
まずは病気をゆっくり治してね!また戻ってきてね!

と優しい言葉を掛けていただきました。

今までお仕事をくださったことへの感謝しつつ、健康を取り戻すことを心に誓いました。

「がん」を周りに知らせる衝撃

今回の乳がんに関しては「親族」「お仕事関係者」「直近で連絡をとった友人数人」にのみ伝えました。

前回の子宮頸がんを周りに報告したときも思いましたが「がん」という病名は本当にインパクトがあります。

命に別条はないステージでさえ、間違いなく聞いた人に動揺をもたらす病気、それが「がん」

周りにショックを与えず、報告する方法は2回目のがんでもまだ全然わからない。

私程度の病状の場合「身体がだるい」とか「熱っぽい」「おなかが痛い」などの自覚症状がないんですよね。
(私の場合、右乳首のただれなどはありますが……)

だから入院前とはいえ、ぜんぜんいつもと変わらない。

病人としての自覚がゼロ。

それが周りの人に告知をすることで「ああ、自分はこれから手術をするのだな」とやっと気持ちが追いついてきました。

本当は誰にも言わずに、ひっそりと手術を受けてしまいたい。

そして終わってから「実はあの時こんなことがあってさ!」と軽く済ませてしまいたくなる。

笑い話にしてしまいたくなる。

……だがそんなことはできない。

病気になった以上、関係者への説明責任がある。

入院中に仕事に穴を空けてしまうこと、心配をかけてしまうこと。

ある意味入院自体よりも気が重い。

それが周囲に対する告知である。

なにか、コツがあればぜひご教授いただきたいものです。

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