乳がん闘病記

⑮【入院2日目】特にすることがない 手術前夜考えたこととは?

乳がんの全摘手術+乳房再建手術のために入院中。

手術は入院3日目にします。

このタイトルだけで2日目は終わってしまいそうなぐらいすることがなかったです。笑

病室でまったり過ごしました。

4人部屋には、私以外に3人の患者さんがすでに入っていました。

この病棟は「乳腺外科」の病棟。

詳しくはわからないですが、いずれも乳がんの患者さんのようです。

抗がん剤治療中で副作用で辛い思いをされている方もいらっしゃっいました。

明日が手術であるが、今のところ元気そのものな私。

せめてご迷惑にならないように、できるだけ静かに時間を過ごした。

看護師さんがたまに来てくれて、検温や血圧を計ってくれる。

看護師
看護師
37度2分ですね。身体はだるくないですか
私
大丈夫です。入院前からちょっと37度ぐらいが続いてて。
生理前だからかもしれません。
看護師
看護師
血圧が上85、下50…。いつも血圧低めですか?
私
はい。いつもそのぐらいです

この鉄板のやり取りを、退院まで50回以上したと思います。笑

入院前のコロナの検査は陰性だったが、すでに10日ほど37度~37度5分ぐらいが続いていました。

手術前の緊張だろうか?

ちなみに手術後の入院期間も体温は常に37度台でした……。

がん患者あるある……2選

『がん ◯◯』で気になる症状を検索しがち

暇になると、ついスマホで『がん 微熱』とかで検索してしまいそうになりますよね。

がん患者あるあるです!

で、大体なんか出てきて不安になる……笑

がんと告知された部分が、急に痛み出す

また「乳がん」と告知されるや否や、胸やわきなどのリンパのあたりが「痛い気がする」のも、がん患者あるあるですね。

そういえば子宮頸がんの時も、下腹部が痛いような気がしていました……。

がんは痛みを感じることはもちろんあります。

でも私のようなステージでは強い痛みはありません。

あるとしても別の理由か、精神的なものですね。

心配な方はお医者さんに聞いてみましょう。

看護師さんから入院計画を聞かされ、驚く

昼過ぎに看護師さんが入院計画書を持ってきてくれました。

これは手術前後の予定表のようなものです。

手術前日(今日)

  • 食事:通常通り3食
  • 夜中の0時以降、絶食(水・お茶可)

手術当日

  • 朝7時以降、飲水も不可
  • 9時ごろ:看護師さんが迎えに来てくれて手術室へ

 

  • 乳腺外科の先生による、乳房摘出術(2時間~3時間)⇒完了後夫に医師から一報
  • 形成外科の先生による、乳房再建術(6時間~8時間)⇒完了後夫に医師から一報

術後3時間は絶対安静

  • 点滴
  • ドレーン
  • おしっこの管
  • フットポンプ装着

3時間後以降、おなかが動いていれば、飲水可

夕食:全粥 回復食

私
え!?術後、夕飯出るんですか?
看護師
看護師
出ますよ~

過去2回の手術を思い出す。

術後3時間で全粥でも食事を食べるような体力は考えられない……。

いや、今回は手術箇所が胸(上半身)かつ消化器官でないので、その辺は寛大なのか?

病院の方針によるところが大きいみたいですね。

今回は過去2回の手術をした病院とは違う病院・違う科なので…。

看護師
看護師
あと手術直後は、念のため個室に入ってもらいます
私
わかりました

今回私が受ける手術は、長時間に及ぶ。

主に再建が時間がかかる。

手術時間が長い手術の場合は、手術直後は病院の指示で「大部屋希望者でも個室」に入ることになることがあります。

『病院指示』場合は『差額ベッド代』が不要な場合と必要なケースがあります。

看護師さんに聞いてみよう。

 

私の場合は今回は、算入されていませんでした。

でも前の手術をした病院の場合は入っていました。

そのあと、看護師さんから手術衣と着圧ソックスをもらいます。

手術着は前止め。
こちらは貸出でした。

着圧ソックスはいわゆるメディキュットみたいなやつです。

手術中~離床するまで寝たきりになるため、エコノミー症候群……いわゆる血栓予防で履きます。

結構着圧が強いので、退院後もむくみが気になる時は時々履いています。笑

手術翌日からの予定

  • 食事:通常食
  • 安定していれば、離床し歩行訓練

歩行できれば⇒尿の管を外す

……こんな感じでした。

あと、何気に心配なのが生理。
手術翌日ぐらいできそう。

私
私、生理痛強いけど、大丈夫かしら。

入院2日目は、平穏に過ぎていきました。

【乳がん手術前夜】手術直前の率直な感情をまとめてみた

明日胸を失うというのにずいぶんあっさりしている自分。

一応シャワールームの鏡の前で写真をとってみた。

胸はすでに、昨日先生方にマジックで手術で切開するラインを書きまくられています。

私の場合は乳がんのなかでもパジェット病という、皮膚にできるがんだった。

そのため見た目の異変があった。

だからこそ「切るしかない」と諦めがついたのかもしれない。

乳がんに限らず、がんは軽度なら、痛みなどの自覚症状がない。

私はたまたま目の見える異変があり病院に行ったが、多くのがんは見た目の変化はありません。

痛みも見た目の変化もない。

その状態で、身体の大事な部分を切り取らなければならない。

今現状、その箇所が痛くて痛くて仕方ないならともかく。

多くの場合、そうではない。

そして、術後に失った痛みに襲われる。

場合によっては生活が不便になったり、術前と変わってしまうのだ。

子宮頸がんの手術の時も思ったが、がんの治療は「治療ができるなら、多少体が不便になっても仕方ないよね」というところがある。

がんは進行すると、それこそ生命にかかわる。

だから『多少QOLを犠牲にしても治療できるならするべき』とされている。

事実、私も前回の子宮頸がんの手術(2回目)の術後は、膀胱の神経を手術で触った関係で、自力で排尿ができなくなった。

尿が自力で出せないときはショックだった。

看護師さんに1日3回、尿道に管を挿入されて排尿を手伝ってもらう。

退院後は自分で医療用の使い捨ての管を使って、導尿する。

 

手術が終わり、退院して思った。

私
あれ?手術前よりも、自分の身体、不便になってないか?

https://w-cancer.com/2020/12/13/cervical-01/

手術前から排尿障害については聞いていた。

それでもやっぱりつらかった。

だけど、私の場合は少しずつ排尿機能が回復した。

術後3か月で自己導尿から卒業できた。

今回も術後、いろいろな『不便』があるだろう。

身体の自由を失ったり、痛い思いもするだろう。

だけど、それもいずれ慣れていくはずだ。

共存できるはずだ。

それを子宮頸がんの手術の時に体験しているから、腹の底では「なんとかなるさ」と思っているのだと思う。

でも初回から、そうではなかった。

今回だって、きっと仲良くやれる。

その方法を見つけてみせる。

⑯【入院3日目/前半】乳がんの手術!!おっぱいよ!【サヨナラ】乳がんの全摘手術の当日の朝を迎える。手術の準備を進め、看護師とともに手術室に向かう。人生で3度目のがん手術を受ける。右胸を失い再建も行うその心境について。久山輝見子の乳がんの闘病記第16話。...
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